Indigo Seaごと
2019.01.14
小さな子供のいる生活
(こちらは2019年1月14日に投稿した記事です)
2019年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします!みなさまは年明けをどう過ごされたでしょうか?
我が家の年明けは子供が生まれてからのここ数年は、大好きなお正月を日本の家族、友人と過ごすべく、バリから日本に帰省して過ごしております。
その帰省中に、常夏の島バリ島では絶対にできない、スキー、スノボー同時に温泉に行くのが毎年の楽しみなのですが、
それが1年に1回、同じ時期の行事であるため、その繰り返しにより、普段は鈍感であまり思慮深くない私(笑)でも改めて気付かされたことがあります。
それは、子育てって一筋縄ではいかなくて、大変なことがとっても多いのに、私はなぜ子供を生み育てているのか?なんでこんなめんどいことをしているのか? とたまに考えてしまうw疑問についての答えであります。
思えば、今、上の娘10歳が3歳の頃から雪山行きが始まり、その冬、私が下の娘(現在7歳)を妊娠中だったため、おじいちゃんおばあちゃんが娘とソリで遊んであげてました。(夫はひとり悠々自適にスノボー)
次の年の冬、私から離れるだけで泣く4歳になった娘を無理やりスキースクールに入れたらギャン泣きだったけど、なんとか娘のスキーライフを始めることができたっけ。
この頃は子供2人の小さな手袋やらニット帽やら靴下やらごちゃごちゃしたすべての持ち物を母である私が管理しなければならず、ただでさえ慣れない冬服に翻弄させられたわ。
その次の年からは、娘のと〜ってものんびりなスキーに、夫が前、私が後ろで真ん中の娘がお姫様、の、大名行列的!?なスキーが数年続きました。
夫と私はスノボーなので、滑るよりも、膝ついて待つ時間の方が多く、なぜここまでして家族全員の高いリフト代払って娘にスキーをやらせるのか疑問すら持った頃。この辺は私のスノボー熱が限りなく0に近づきましたね。
そうこうしているうちに、間も無く次女もスキースクールに入学。こちらはさすが上を見て育った次女、泣くことなく、常に鼻水垂らしながらも、今自分のするべきことはスキー、みたいな姿勢でスクールに挑んでたのには笑いました。
そして今年もやってきました、スキースノボー家族合宿ですが、今年はいつもと違った問題発生!
夫が膝を痛めて、スノボーができない→私がひとりで二人娘のスキーの面倒を見なければならない。という事態に。
数年前は泣いている娘に無理にやらせたスキーですが、今となっては長女次女ともに、スキーやりたーいお願ーい!と懇願してくるまでに成長。
そんな娘たちを見ていたら、いくら淡白な親(→私)でも奮い立ち(大げさ)、連れてってあげましたよ、草津温泉スキー場。膝の不調を抱えた夫は湯治ができ一石二鳥!
今回雪山に連れて行くにあたって、母である私が体力使いすぎてよくやるw理不尽な雷落とさないように作戦をたてました。
それは、心配性で短期な夫がいない分(笑)、雪山で娘たちに時間をたっぷりあげて距離をとって自分たちだけでやらせてみよう、そうすれば私の体力も温存でき、雷の落ちる頻度も減るだろう、ということ。
具体的に行ったのは、今まで親泣かせだったスキーブーツとスキー板の着脱を自分たちだけでやらせること。これは力もいる、小さい子供には結構難しい作業なのですが、何十分でも助けないで待って、時間をたっぷり与えたら、成長したのも手伝って、時間さえあればできるようになりました!
板とブーツの着脱さえ自分でできれば、滑っている最中、私がそばにいないで転んでギアが外れてしまった時でも、時間はかかっても、いつかは装着して下まで滑って降りて来れる。
なので、2日目が終わってスキーを外した後、子供たちがもっと続けたい〜とごねた時に、思い切って自分たちだけで行かせてみました(というか母はただ単にもう1ミリも行きたくないけど、ごねる子供たちを黙らせたかっただけという説ありw)。
私から30メートルぐらい離れたリフト乗り場は少し丘の上にあったので、二人とも乗り場までスキーを担いでいって、すんなり装着できた長女は列に並び、装着がなかなかできない次女はその長女に置いて行かれないように、列に並んで雪の上に置いたスキーを移動しながら装着を試みるという、大人でもかなり困難な方法をとることに。そのうち、列に置いていかれまいと、雪の上にはいつくばってスキーを移動させる次女。
30メートル先で見守っていようと心に誓っていた私だが(というかただ単に1ミリも動きたくなかった説あり)、次女がはいつくばり始めたのを見て、泣きながらやっているのではないかと気が気じゃなくなり、胸がきゅっと締め付けられ、次女のもとへ泣く思いで駆けつけてしまいましたが、私が着くと同時に装着終了、次女、笑顔でいってきまーす!な、出来事もありました。
最終日3日目は快晴。母は一度だけリフトに一緒に乗って山の上まで行ったら、子供たちに、「私はあそこの山小屋にいるから、何かあったら姉妹で助け合って山小屋まで来るんだよ」と言い残し、二人を解放してあげると、水を得た魚のごとく、二人でぴゅーっと行ってしまい、残った母は楽しみにしていた山小屋での焼きたてクロワッサンとモーニングコーヒーを先延ばし先延ばしして、そんな子供達の勇姿をいつまでも眺めて「ああ、子供ってなんて可愛いんだろう」と、感慨に耽ることに。
ここ数年の、雪山での子供の成長が1年ごとに思い出されます。面倒だったことがた〜くさんありましたが、その面倒の何倍も喜びを得ている。めんどくさがりな私は、ひとりだったらやらないであろう様々なことを、子供がいるからこそやることになり、その結果が喜びにつながっている。
バケーションにかかるお金は子供の成長とともに増え続けてきています。できれば老後の足しにしたいお金をwバケーションで使ってしまいますが、今、この瞬間しか味わえない、お金よりも大事なかけがえのないものを、子供の超早い成長で気付かされてから、お金の価値観も変わってきました。
使った分のお金は健康である限りどうにか今後稼げる。でも、この、小さな子供のいる生活は今しかない。今楽しまないと今後二度と来ない時間、瞬間。逆に言えば子供とのこのかけがえの無い時間を過ごす、過ごしたいことがモチベーションになり、お金を稼ぐ原動力になります。
子育ての諸先輩がたが言ってました。
「来年は雪山でついていくのが必死になります。そして再来年は、、、今この瞬間に感謝して楽しんでくださいねー」
「小さな子どもがいる生活、いいなぁって思っています。娘が大きくなってしまったので、言う側ではなく、言われる側になっています(笑)」
そうだ、もうすぐ、ほんとにすぐ、子供に抜かれて、そのスピードについていけなくなって、眺めることしかできなくなる時がくるんだ。
子供はいつか親をお追い越して、大きくなっていく。
それは、次世代は私たちよりも進化するというこの世の自然の流れでもあり。
そんなことを考えていたら、あ、私は自分たちより進化するであろう次世代を育ててるんだ。その進化の方向性をしめしていくのが私の役目なんだ。
なんて気付いた、今年のお正月トリップなのでした。
ちなみに、英語に関してはもう次女7歳にすら抜かれてしまった、ハーフの子供を持つ日本人母ちゃんであります。