ガールズインタビュー

Indigo Seaガール インタビュー vol.2 矢澤直子(元プロウインドサーファー、現プロロングボーダー)

2018年4月27日に投稿した記事です)

それは1990年代の、スマホやデジカメ、SNSなど想像もつかなかった時代の話。

今だったらもしかしたらスマホでパシャっと写真を撮っていたかもしれないけれど、

当時はただ自分の心にその瞬間を焼き付ける必死のテクニックのみ(笑)。

そんな時代のこと。今でも脳裏に焼き付いている光景がある。

 

場所は湘南鎌倉材木座海岸。

 

「このクラブのOGには、女性プロウインドサーファーがいるんだよ」

海に憧れて、ただ勢いだけで入った大学のウインドサーフィンクラブ。

先輩からそう聞いた直後に、海からウインドを運びながら上がってっきた女性がいた。

太陽の光が乱反射する海を背景にしたその凛とした佇まいに、

「なんだか…すごくかっこいい!」と心動かされ、心のシャッターをきった瞬間。

 

その女性が、今回インタビューすることになった元プロウインドサーファーであり、

現プロロングボーダーの矢澤直子さんだ。

 

私もウインドサーフィンをやっていたからよくわかる。

ウインドの道具を持ち運びセッティングするだけでも簡単ではないのに、

当時の直子さんは、その重い道具を持ってマウイ島や日本全国をプロとして転戦していた。

でも、そんな重労働はおくびにも出さず、鎌倉の海で会う直子さんはいつも凛とした海の女でかっこよくて。

そんな直子さんにインスパイアされ、必死にかっこいい海の女になろうとしていた女性が何人もいたに違いない(はい私です)。

 

時は流れ、私はハワイに移住し鎌倉の海からも遠ざかり、直子さんとも連絡が途絶えていたのだけど、

あれから10なん年後、突然の再会がおとずれたのです!

それは、今年の2月、インディゴシー初の展示会会場であるインタースタイルでの出来事でした。

昔と変わらぬ凛とした、でも、素敵に歳を重ねているのがわかる、

そんな雰囲気の直子さんと再会の喜びを伝え合った後(インディゴシーの服もとても気に入ってくださいました!)

展示会でインディゴシーのボーホーフリンジトップを試着して、すぐにSNSでシェアして下さいました!

でもなぜここにいるんですか?と聞いたら、

なんと、49歳でプロロングボーダーになったというではありませんか!!

10なん年前に、心の写真館に保存した、かっこいい海の女。

私の尊敬する先輩、直子さんは、50歳を過ぎた今でも現役でかっこいい海の女。

前以上にリスペクトが高まったのです。

 

 

Q. 海の世界に入ったきっかけから教えて下さい。

高校生時代に第一次サーフィンブームでファッションサーファーだった私が、大学に入ったらサーフィンをしようと思っていて、でもサーフィン部が見つからなくてウインドサーフィン部に入ったのがきっかけ。

この時からサーフィンをしていたらレジェンドになれたね~(笑)

Q. ウインドプロの引退の理由は?

やり切ったという事ではないけれど、自分の力の限界を感じたため。

Q. 海から離れていたのは何年間? そのときの気持ちはどうでした?

ウインドサーフィン時代に4年、サーフィン時代に3年半。

今後長く海と付き合っていくために自らの意思で意味をもってお休みしていたので、特に海から離れてつらくはなかったです。

その間様々な人との出会いがあったり仕事のスキルも付き、 今でもその時の経験は十分活かされているので決して後悔はしていません。

というか後悔しないように、活かして生きていきたいですね。

Q. 今度はロングボーダーとしてプロに返り咲いたわけですが、例えばエンジョイサーファーとしての道もあったと思いますが、なぜプロを選んだのですか?その情熱はどこから来るのでしょうか? 

うーん、たぶん根っからの体育会気質なのかと(笑)

エンジョイのつもりだったけれど、上手くなりたい!という気持ちの延長上に結局コンペがあり、プロがあったという感じ。

もちろんコンペに出なくても上手くなれるんだけど、私は怠け者なので(^^;)コンペと言う目標を設定して練習する、という上手くなるための手段が競技者(コンペティター)の道でした。

ウインドの時もそうだけど、プロになったのは、より高い次元でより高いモチベーションで切磋琢磨している人たちと同じ舞台で、そんな意識の高い人たちの環境でサーフィンをしたかったから。

すべては単に上手くなりたい!かっこいいサーフィンができるようになりたいため。

だって下手よりかっこいい方がいいですもん。

2018年4月にバリで行われたJPSA第1戦でのひとコマ

Q. 女性だと冬の海などでのサーフィンはすごく冷えたりして病気につながったりしますが、その辺の予防方法だとか工夫などありますか?

若い時は全く気にしませんでしたが、この年齢になるとさすがにあちこちに不具合が出ます。正直更年期障害の年齢でもありますので…。

まずはカラダを温める事。

朝のドリンクにはカラダを温める飲み物(チャイやほうじ茶ティーラテ、ホットレモネード)をチョイス、 必ずショウガを加えます。

足首や脚を冷やさないのも1つついついクロップ丈のデニムを履いて足首でちゃったり、ビーサン暮らしなので冷えがちですけど…家ではなるべく下半身は温めるようにします。

あとは自分に合ったサプリメントや食事を上手に摂る事。私はプラセンタ、ビタミンC&亜鉛、ビタミンB群は毎日、腸内環境を整えるためにもヨーグルトは欠かせません。

それから、私は左膝の靭帯が切れたままでよく抜けます。続けてサーフィンをしていると脚の張り、股関節が固くなると調子が悪くなるので、週2回はメンテナンスの為にサポートいただいている整体に通っています。

家でも体幹維持を兼ねた股関節のストレッチは何回ときめずに、テレビを見ながらとか気が付けばするようにしています。

股関節が固くなると下半身への血流が悪くなって、むくみや冷え・張りの原因にもなりますから。

年齢と共に今までと回復力が衰えたり体調の変化が激しいので、上手に自分のカラダと付き合っていく事が大事ですね。

Q. これからの目標や計画などあったら教えてください。

まずコンペティターとしてはJPSA(日本プロサーフィン連盟)の大会で表彰台に上がる事、トップシード入りが出来るような安定した高い力を付ける事。

まだまだやれる事、伸びしろはあると思っているので(笑)

そしてプロサーファーとして、スクールやtripを通じて同じ女性サーファーの力になりたいと思っています。

ホームポイントの鵠沼にはたくさんの女性サーファーがいます。特にママさんサーファーや少し年齢の高い女性サーファーも多く、私を通じてみんなが繋がり、そして女性が息長くサーフィンを続けていけるお手伝いが出来たらと思っています。

今年は台湾やハワイ、モルディブtripなど積極的にツアーを組んでいきたいと思います。

 

 

この再会が生んだインディゴシーと直子さんとのコラボレーションが、

素敵な再会。もしかしたらインディゴシーの引き寄せかもw

直子さんが1日プロデュースする、ビックイベント My BEACH でのポップアップショプ、ファッションショーという形となって開催されます!

インディゴシーと直子プロに会いに、是非インディゴシーのブースにお越しください!

[My BEACH]

4/29(日)

場所 : 江ノ島ヨットハーバー

 

矢澤 直子 (NAOKO YAZAWA)
1965年10月26日生まれ、東京都出身、藤沢市在住。ホームポイントは鵠沼。
大学1年の時にウインドサーフィンを始め24歳の時にプロに転向。コースレーシング・スラローム・ウエイブの3種目でサムタイムワールドカップなどの世界選手権にも出場。ハワイマウイ島と日本を往復しながら、徐々にウエイブの種目に絞りながら競技を続けるも途中怪我にて3年ほど離脱。復帰したのち2001年35歳の時に引退。
引退と同時に始めたサーフィン(ロングボード)にはまり、ほどなくしてこちらも競技に参加するようになる。
途中3年半のブランクを経て44歳の時にコンペに復帰、2015年49歳の秋、晴れてプロ合格。
2018年はJPSAロングボードツアーを全戦参加し、トップシード・表彰台を目指して日々前進中。
HP:http://naoko75seablue.com/

Interview by Chieko Frank