Indigo Seaごと
2021.10.26
2021の寄付先スンガイウォッチ(Sungai Watch) について
Indigo seaでは、ブランド立ち上げ当初から収益の一部をバリ島の環境改善事業に還元していくことを目標にしています。収益の一部=お客様の大切なお金
この日は、2021年の寄付先であるリバークリーン団体のスンガイウォッチ「Sungai Watch」を見学させてもらいました。
スンガイウォッチは、川に独自のバリアを設置し、川を渡ってくるゴミが海に流れ出る前に堰き止め収集する団体です。
約1年前にスンガイウォッチを設立したのは、バリ島で育った20代のフランス人ケリー、ゲーリィ、サムの3兄妹。
実は3兄妹は、スンガイウォッチ設立から10年遡った2009年(サム12歳、ゲーリィ14歳、ケリー16歳)に、バリ島の悲惨なゴミの現状を目の当たりにして、MAKE A CHANGE BALIというプラスチック汚染改善を使命とした団体を立ち上げていました。
過去10年間、彼らはMAKE A CHANGE BALIを成長させ、フルタイムのメディアおよび環境団体になりました。
彼らのアプローチはユニークで、例えばアップサイクルされたプラスチック製の靴を履いて米国中を走り、ペットボトルのカヤックで世界で最も汚染された川を下るなど、それらのビデオは、ソーシャルメディア全体で6億回以上の再生回数を獲得しており、彼らのプロジェクトはインドネシアのクリーンアップ運動に多大な影響を与えました。
さて、スンガイウォッチに話を戻します。
ご両親のガレージを借りて、収集したゴミを集めることからはじめたところ、すぐに収集後のゴミの膨大さとその行き先(処理)の問題にぶち当たったそうです。
「詳細なデータが対話のきっかけになる」をモットーに、収集したデータをもとに政府や企業と対話、またSNSや各メディアで発信したところ、ゴミ問題を憂う様々な分野の団体、会社やレストランがスポンサーに名乗りをあげ、
1年前に1箇所から始まったバリアの取り付けが今では島内に100箇所、トラック4台、スタッフ16人、ゴミ収集施設はバリ各地に4つに増えました。
Indigo Seaも機会があったら参加している一般参加のクリーンアップイベントもバリ島各地で行われています。
スンガイウォッチの今後の課題は、収集したゴミの処理。
収集したゴミは洗われ、分別され、リサイクル可能なのもの、不可のものに分かれます。
リサイクル不可のゴミはゴミ埋立地にまわされ、リサイクル可能なものは何か新しい形に変えるプロジェクトが同時進行されています。
「ゴミ問題を何とかしたい」という当時ティーンネイジャーだった3兄妹の想いだけでゼロから始まり、いろんなアイデアを形に変え、注目を集めるユニークな方法で周りをインスパイアし、詳細なデータで政府や企業と対話し、世界中の人々を味方につけ成長し続けているスンガイウォッチ。
そしてIndigo Seaも、彼らにインスピレーションをもらっている会社のひとつです。この3兄妹をみていると、「時間はかかるけれど、意識をそこに向け、考え、自分たちのできることからクリエイトしていけば、未来はいい方向に変わるかもしれない。先のことはわからないけれど、今行動したい」という大きな希望が見いだせるのです。
そんなスンガイウォッチを、微力ながらもIndigo Seaから寄付という形でサポートできたことをとても光栄に思います。
そして、今後もスンガイウォッチのような環境団体をサポートしていけるように、自分たちも成長していきたいと思うのです。
Indigo Sea Chieko