Indigo Seaごと
2021.11.05
草木染め工房探訪とココナッツ染め体験
先日、Indigo Seaの染めを手がけるアンディカ氏の新しい工房に伺いました。
アンディカ氏が独立して新しく設立した工房は、ご自分の故郷である北バリの海にほど近い村。
従業員には村の若者たちを雇用し、草木染めの材料はできるだけ地元で調達。
草木染めではたくさんの水を使いますが、使用後の水も循環するようなシステムが構築されているなど、
アンディカ氏の草木染めや自然、人々に対する愛が感じられる、とても癒される工房訪問となりました。
【ココナッツ染め体験】
色を抽出したココナッツの殻はブラウン、抽出液は赤、でも、染め上がった色は優しいピンク色でした。
その可愛くて優しい色合いに、ほっこり。
①染める布を洗剤の入ったぬるま湯で15分よく洗う(ここでよく汚れを落とさないとシミなどの原因になります)
②すすいで、干して、ある程度乾かす
(乾かす間、アンディカ氏の奥様の地元料理に舌鼓をうつ😆🙏🏽)
③柄をつくる絞りを、ゴムや糸などを使って作る
④ココナッツの殻を何十分も煮出して作ったココナッツ液に、15分ぐらい浸しながら、手作業で絞りの部分に液を行き渡らせる
⑤石灰水に数分浸してその後洗浄
⑥絞っていた部分を広げ、洗浄、干す
【自然と人が共存する循環システム】
たくさんの水を使う草木染めですが、こちらの工房では独自の水浄化システムを作り上げています。
使った水は、地下のタンクにためて、上水と沈殿物にわけます。
上水は家や近隣の植物に撒き、沈殿物はMA-11という培養菌を使い肥料にし、近くの山に持っていきます。
その山には、黒の草木染め液を葉っぱから抽出する植物、ケタパンの畑があります。
そこで採れたケタパンの葉を使い、地元の人々の手で新しい草木染めが生み出されるのです。
この工房を創ったアンディカ氏とは、10年以上前に違う草木染め工房で知り合って以来の仲。
とてもオープンな人柄で、惜しみなく自分の持つ知識をまわりに分け与え、様々な分野でも草木染めを紹介。
インドネシアの地方にも自ら出向き、草木染めを伝授して地方雇用にも貢献しています。
そんな彼だから、世界中にファンがいるのも納得です。
オープンでおおらかで世界中にファンがいる。それって、バリ島そのもの!
アンディカ氏の工房が、この先何十年も何百年もずっと栄えていきますように。
Thank you so much to @pagimotley @andikapagimotley
And his family
Indigo Sea Chieko